シングルスピードはなぜ疲れにくいのか?体感の理由を探る
「シングルスピードの方が長距離を走っても疲れない気がする。」
これは最近、自分の TREK FX 7.4をシングルスピード化 してから感じていることだ。
スプロケットでギアを変えながら走っていた頃よりも、同じ距離を走った時の疲労感が少ない気がするのはなぜなのか? あくまでも仮説だが、その理由を考えてみた。
ギアチェンジのストレスがない
スプロケット付きの自転車に乗っていた頃は、速度や坂道に合わせて頻繁にギアを変えていた。
でも、これが意外と脳と体に負担をかけていたのかもしれない。
シングルスピードでは変速の必要がない。
決まったギア比のまま、状況に応じてペダルの回転数や体の使い方を調整するだけ。
これが意外とラクで、走ることに集中できる。
体重を使って漕ぐ機会が増える
シングルスピードでは、どうしても スタートや坂道で立ち漕ぎ(ダンシング) をすることが増える。
これが意外と疲れにくさの理由になっていると思う。
立ち漕ぎでは、ペダルに 脚の筋力+体重 を乗せることで進む。
つまり、筋力だけに頼らず、体全体を使っているわけだ。
スプロケット付きの自転車では、軽いギアを使って「回して登る」ことができる。
でも、これは 脚の筋力だけに依存する ので、長時間走ると脚に疲労が蓄積しやすい。
一方でシングルスピードは、立ち漕ぎで体全体を使う分、脚の負担が分散されるため、結果的に疲れにくくなるのではないか?
リズムが一定で無駄なエネルギーを使わない
シングルスピードはギア比が固定されているため、
「スピードを上げるためにギアを変える」「坂で軽いギアに落とす」 ということができない。
結果として、自然と 無理のない一定のペース で走ることになる。
このリズムが安定していることが、長距離での疲労を抑えてくれるのかもしれない。
ペダリングのリズムが一定だと、 余計な力を使わず、巡航時のエネルギー消費が最適化される。
結果として、長時間走っても疲れにくいと感じるのではないかと思う。
駆動効率が高い
シングルスピードのもう一つの特徴は、 チェーンラインがまっすぐ であること。
変速機がないため、チェーンが無駄に斜めになることがなく、駆動抵抗が少ない。
つまり、ペダルを踏んだ力がよりダイレクトにホイールへ伝わるため、
同じ力をかけても効率的に進むことができる。
これも、「シングルスピードの方が疲れない」と感じる要因の一つかもしれない。
結論:シングルスピードは「効率的な走り方」が身につく
シングルスピードは「楽な自転車」ではないとよく思われがちだが、実際に乗ってみて私にとっては「楽な自転車」だった。
使い続けることで 効率の良い走り方が自然と身につく 感覚があって、「楽しい」自転車でもある。
- 体重を活かしてペダリングできる
- 余計な変速のストレスがない
- ペースが一定で、エネルギーの無駄遣いをしない
- 駆動抵抗が少ない
これらが合わさることで、 「結果的に疲れにくい」 と感じているのだと思う。
もし、「シングルスピードは大変そう…」と思っている人がいたら、
一度試してみると意外な発見があるかもしれない。
シングルスピードは、筋力だけでなく 体重を活用する ことで長距離でも疲れにくい。
また、変速がないことで ペース管理が上手くなり、結果的に無駄な疲れが減る。
これからもこのスタイルで走りながら、さらなる発見を楽しんでいきたい。