Re:AMP(リバースDI)【モジュラーエフェクタ制作】

 

Re:AMPの使い所
Re:AMPの使い所

ライン出力を、ギターのようなハイインピーダンスへ変換するRe:AMP(リバースDI)を作ってみた。逆ダイレクトボックス。ライン出力をギター出力に近い形にすることで、エフェクタがキレイにかかる。エフェクタの視聴比較やオーバーダビングなどに重宝される。

種類は少ないが、製品としてもREAMPとして立派に売られている。今回は、完全オリジナル自作回路でRe:AMPを作っていく。

Re:AMPの制作

Re:AMP Schematic
Re:AMP Schematic

こちらが今回制作したRe:AMPの回路図。

身近なライン出力はパソコンやiPhone、ハンディレコーダーなので、ステレオ出力であるためLチャンネルのみを扱う。

トランスは、以前パッシブDIを作ったときに使ったサンスイのST-14を使用。

このパッシブDIの入力と出力を逆にすればREAMPが作れると思ったが、それだけだと都合が悪いことが起きる。インピーダンスの変換はできても、出力の信号レベルが大きすぎてしまうのだ。

ST-14は、1kΩ:500kΩで、つまり巻数比は1:22.4である。だから、入力した信号は22倍もの大きさになって返ってくる。

信号が大きすぎてエフェクタでクリップされる
信号が大きすぎてエフェクタでクリップされる

実際測定したところ、入力した1Vppの信号が15Vppほどになって返ってきた。15Vppは30Vの振れ幅であり、通常のエフェクタ電圧9Vを余裕で超えている。これでは、エフェクタがキレイにかかるどころではない。

出力を下げるには、トランスの出力側にボリュームをつけて減衰させる方法が考えられる。しかし、それだとボリュームの位置によって出力インピーダンスが変わってしまう。出力側のインピーダンスは500kΩに固定したい。

Re:AMP(リバースDI)【モジュラーエフェクタ制作】
Re:AMP(リバースDI)【モジュラーエフェクタ制作】

そこで、入力側にアッテネータをつけてライン信号を減衰させることにした。

このRe:AMPは、ハンディレコーダーやiPhoneなどの民生機のライン出力を想定している。民生機のライン出力は大きくても1Vpp以内である。ギターの生音は、強く引くと500mVpp以上出ることを考えれば、トランスによる電圧の増幅はあまり必要ない。ライン出力する民生機にはボリュームコントロールが付いてるだろうから、少しぐらいの音量なら調整可能なはず。

そういうわけで、T型アッテネータを使ってあらかじめラインの信号レベルを調整している。T型アッテネータは、入力と出力インピーダンスを変えずに音量を減衰できる特徴がある。

ここでは、インピーダンスを1kΩに設定、減衰量は-19dB(約1/9)とした。回路図の800Ωと220Ωの抵抗がそれ。800Ωは330Ωと470Ωを直列にして作った。

また、Re:AMPをモジュラー化するにあたって原音と比較しやすいようスルースイッチを設けた。

実際にギターの生音を録音し、ライン直とRe:AMPを通した出力でエフェクターのかかり具合を比較してみが、とくに歪み系エフェクターだと違いがわかりやすかった。ライン出力を直接エフェクターに繋ぐと、なんだか音色が暗く、少し重たい印象になってしまう。しかし、このRe:AMPを通した後だと臨場感やリアル感が増す。

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