ImageMagickで画像加工 macOS/Linux/Unixシェルコマンド
macOSでImageMagickを使用するための基本的な手順をご紹介いたします。macOSには画像加工処理のできるsipsコマンドが標準で備わっています。ですが、Linuxをはじめ他のOSでも使えるImageMagickを覚えた方が長い目でみたら損はないと思います。
ImageMagickのインストール
macOSにImageMagickをインストールするには、Homebrewを使用するのが一般的です。まずはHomebrewがインストールされていることを確認し、次に以下のコマンドを実行します。
パッケージ | バージョン | インストールコマンド |
---|---|---|
ImageMagick | 7.1.1-29 | brew install imagemagick |
ImageMagickの基本的な使い方
ImageMagickには多数のオプションがあり、画像の変換、編集、作成などが可能です。ここでは、基本的な使い方とよく使用されるオプションを紹介します。
コマンド | 説明 | 例 |
---|---|---|
convert | 画像の形式を変更する | convert input.png output.jpg |
mogrify | 画像を上書きして変更する | mogrify -resize 100x100 input.jpg |
-resize | 画像のサイズを変更する | convert input.jpg -resize 50% output.jpg |
-crop | 画像を切り抜く | convert input.jpg -crop 300x300+10+20 output.jpg |
-gravity | 位置を指定して操作する(例: クロップ、トリム) | convert input.jpg -gravity center -crop 100x100+0+0 output.jpg |
-quality | JPEGの品質を指定する | convert input.png -quality 80 output.jpg |
-rotate | 画像を回転させる | convert input.jpg -rotate 90 output.jpg |
-colorspace | 色空間を変更する | convert input.jpg -colorspace Gray output.jpg |
ImageMagickの実践編
HEIC画像をJPEGに変換する
iPhoneで撮った写真が HEIC になってしまうので、jpgへ変換したい場合は次のように実行します。
zsh
convert input.heic output.jpg
または、
zsh
magick input.heic output.jpg
次は、ディレクトリ内の .heic と .HEIC を一括でJPEGに変換するワンライナーです:
zsh
for file in *.[hH][eE][iI][cC]; do convert "$file" -quality 80 "${file%.*}.jpg"; done
4:3画像を16:9のアスペクト比でくり抜く
zsh
magick input.heic -gravity center -crop 16:9 +repage output.jpg
関連記事
アイデアノート > シェル・Python