裏高尾・奥高尾探訪:高尾周辺の自然を巡る登山記

景信山から見晴らす相模湖と富士山
景信山から見晴らす相模湖と富士山

JR高尾駅→高尾山→城山→小仏峠→JR相模湖駅(2024/12/07)

項目
出発9時33分(JR高尾駅)
到着14時04分(JR相模湖駅)
タイム4時間31分
距離15.2km
のぼり948m
くだり920m

YAMAP 活動データ

JR藤野駅→陣馬山→JR相模湖駅(2024/12/21)

項目
8時00分出発(JR藤野駅)
10時20分陣馬山頂
14時03分到着(JR相模湖駅)
タイム6時間3分
距離12.8km
のぼり853m
くだり871m

YAMAP 活動データ

陣馬山・南郷山・富士小屋山 / アライさんさんの高尾山・陣馬山・景信山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

JR高尾駅→富士見台→小下沢→景信山→JR相模湖駅(2025/01/11)

項目
8時05分出発(JR高尾駅)
12時15分景信山頂
14時42分到着(JR相模湖駅)
タイム6時間54分
距離15.8km
のぼり1181m
くだり1149m

  • 景信山山頂: 7℃(12:43)
  • 持参した水2.2L

YAMAP活動データ

高尾駅→富士見台→小下沢→景信山→小仏峠→相模湖駅 / アライさんさんの高尾山・陣馬山・景信山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

登山日記(2025/01/11)

5:54、目覚ましをかけずに起きたことで、自然に目が覚め、すっきりとした気分で一日をスタートした。トイレに行き、歯を磨き、顔を洗い、水を飲んだ後、トップバリューのライトミールブロック(377kcal)を食べる。6:06、窓から東の地平線を見上げると、幻想的なグラデーションが広がっていて、朝日の到来を予感させた。日の出は6:52〜6:55の間と予測されており、その前に美しい朝焼けが広がっていた。

昨年、登山中に皮が剥けた小指には絆創膏を貼り、テーピングでぐるぐる巻きにして登山靴下を履き替えた。プラティパスには1.5Lと350mlのボトル2本を入れて、合計で2.2Lの水を持参することに決めた。飲み水に加えて、アルファ米の水も確保できるので、十分だろう。

6:32、日の出前にも関わらず、すっかり明るくなり、街中を歩くのにライトは必要なくなった。6:35には家を出発し、赤羽駅から埼京線に乗り、新宿で乗り換えて中央線に乗り、高尾駅に8:05に到着した。早朝の電車は空いており、快適な移動ができた。

YAMAPを頼りに登山を開始するも、登山道の出だしから、ここを通るのかと疑問に思うような細い道が続いた。急斜面で、岩に手をつかなければ登れないような場所もあったため、不安とワクワク感が入り混じった。道案内の看板も手書きで、登山の難易度を感じさせる。途中、年配の男女が7人ほど登っているのを見かけ、同じ道を登ったのかと思うと感心した。年齢を重ねても体を動かせるものだと、登山をして実感する。

初段から急勾配が続き、体力的に厳しく感じた。足も鈍っていて、動かしづらい状態だった。また、マスクをしているためか呼吸がしづらく、マスクを外せば楽だろうと思ったが、鼻への負荷や暖かさが違うため、外すことはできなかった。

富士見台から眺める富士山
富士見台から眺める富士山

9:52、なんとか富士見台に到着し、富士山の眺めを堪能した。その後、急勾配で小下沢に一旦降ることになったが、このくだりが非常に辛く、膝がガクガクし、もう無理かとあきらめたい気持ちが出てきたと同時に下山できたことに安堵した。足の小指はしっかりとガードしてきたため、傷をぶり返すことなく痛みなく歩けた。

11:00、小下沢登山口で休憩を取り、プラティパスの水を350mlボトル2本に補充した。スポーツドリンクの顆粒を舌に乗せて水を流し込むと、生き返るような美味しさを感じた。ボトルを汚さないため、この方法を採用している。ボトルの水は沸かすことがあり、クリーンに保ちたいと思っている。

小下沢の旧キャンプ場はもったいない場所だった。とても良い場所なのにキャンプができないのが残念だと思う。沢の水も綺麗そうで、もしもの時には浄水器で水を汲めると思った。こうした場所を知っておくことは、いつか役に立つ日が来るかもしれない。

小下沢
小下沢

再び登山を再開し、沢を登ると、景信山への登山道が現れた。YAMAPでは急勾配で険しい道を想像していたが、実際には歩きやすく、思ったほど大変ではなかった。景信山は人気のある山のようで、多くの登山者が見受けられた。途中、クマの目撃情報の看板があり、事前に調べていた通り、相模湖や高尾周辺でクマの目撃情報が相次いでいることを確認した。警戒しつつ、熊避けの鈴を鳴らしていた。

12:15、景信山に到着。山頂からは富士山や相模湖、東京の街並み、そして連なる山々を一望できる美しい景観が広がっていた。山小屋周辺は登山客で賑わっており、成人の日を控えた連休のためか、登山者が多かった。なんと、山頂では餅つきが行われており、驚いた。今回は温かい食事を摂るためにガスコンロを持参したが、リュックの重さは軽量で、肩が痛くなることもなかった。オスプレイのリュックは非常に快適だ。山頂の気温は7℃程度で、汗をかいた体には冷たく感じる。コンロで水を温めながら、早く沸かないかと待ちわびたが、風防がなかったため沸くのに時間がかかった。アルファ米にお湯を注ぎ、さらに15分待ってようやくチキンライスが完成。体が冷え切ったところで、温かい食事がとてもありがたく感じられた。

アルファ米で作るチキンライス
アルファ米で作るチキンライス

12:56、山頂を後にして、ボトルに水を補充した後、下山を開始した。YAMAPの計画では山頂から少し降りて再び登る予定だったが、実際には降るのみだった。地図が必ずしも正確ではないことを学んだ。

13:23、小仏峠まで降りると、後は見慣れた道で、甲州道中を降りて相模湖駅を目指した。過去に一度、高尾山経由で相模湖まで歩いたことがあり、その道を再び降るのだから慣れたものだ。甲州道中を歩いていると、昔の人々が草鞋でこの道を通ったことを想像し、歴史を感じながら足を進めた。

14:19、相模湖駅に向かう途中、小原宿という宿場町に出会った。立派な宿場本陣が今も残っており、中を拝見することができた。囲炉裏を囲んだ広い居間や畳部屋が広がり、2階も存在していた。お寺のような立派な木造建築だった。この宿場町は、甲州道中の途中にあたる場所で、昔の人々が大名を迎えた場所なのだろうと感じた。以前に東京から大阪までの東海道は歩いたことがあるのだが、今度は甲州街道を歩くのも面白いと感じ、いつか挑戦したいと思った。

相模湖駅に到着し、観光地というには静かな町並みだが、登山と歩きを通して自然の豊かさと歴史ある魅力を感じることができた。

登山後、汗対策が必要だったことを実感した。特にウィンドブレーカーをずっと着ていたため、ダウンがびしょびしょになっていたのが気になった。

景信山を含む高尾山周辺の登山は、今までで一番登り甲斐があったと感じる。途中、富士見台からの富士山の景色や、小下沢の自然豊かな沢道、そして冬でも楽しめる登山道があり、充実した登山を味わうことができた。距離や難易度的に、初心者を卒業するには良い目安となる登山計画だった。自分自身、足には自信があるが、登山初心者としてはこの距離が日帰りではギリギリだと思った。今回もまた良い経験を積むことができた。

15:15、相模湖駅発の東京行きの快速電車に乗り、高尾駅までは座れることが分かってきた。その後の八王子からは急に混み始め、立ち客が増えてくる。帰宅後、風呂に入って体を温め、夕食を準備した。アミエビの釜揚げ、鰻、なめこと豆腐の味噌汁、1合のご飯を食べた。釜揚げエビは初めて食べたが、甘みがあり美味しかった。なめこ汁も、山小屋でよく売られている定番料理だが、自分で作れば安上がり。疲れたカラダにはしみわたる美味しさだ。

景信山から見晴らす東京都内
景信山から見晴らす東京都内

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