自作エフェクターで使うネジ・ナットの規格

自作エフェクターで使うネジ・ナットの規格
自作エフェクターで使うネジ・ナットの規格

エフェクタケースのネジ

左タカチ、右ハモンドのアルミダイキャスト
左タカチ、右ハモンドのアルミダイキャスト

エフェクタケースの底フタを塞ぐネジですが、ここでは自作エフェクターでよく使われるタカチとハモンド(HAMMOND)のアルミダイキャストケースを例にご紹介いたします。

タカチもハモンドも底フタに使われるネジは似ていて、3.5mmがちょうど良さそうだったので試してみました。

左タカチ、右ハモンドの底フタネジ
左タカチ、右ハモンドの底フタネジ

タカチのアルミダイキャストケースのネジ

ホームセンターで調達した3.5mmのネジはタカチのアルミダイキャストケースにぴったりでした。

下の写真は大里の小ネジ、皿、M3.5×10mmです。ピッチは掲載されていないのですが、0.6mm程度と予想されます。

3.5mmのネジ
3.5mmのネジ

タカチのネジは長さ6mmでしたが、10mmでも問題なく入ります。タカチのケースをお使いの方で、底フタのネジを無くされた方は、これらのネジで代用なさってください。

ハモンド(HAMMOND)のネジ

次に、ハモンドのケースのネジですが、ネジ穴の径は3.5mmで良さそうですが、先ほどのピッチ0.6mmだと狭すぎてうまく入りません。

調べてみるとアメリカ規格のユニファイねじと呼ばれるもので、UNC(Unified Coarse screws)規格のネジのようです。タカチはJIS規格のネジなのでmm単位でしたが、ユニファイねじはインチサイズになります。

並目ねじのUNC No.6 × 長さ3/8 がちょうど良さそうです。 ただし、ユニファイネジが手に入りにくく実際には試せてません。あくまでもご参考ということで、詳しくは各自でよくお調べになってから入手してください。

ハモンドケースを使う場合は、ネジを絶対に無くさないように心がけましょう。

ハモンドケース(右)は、角が立っていてカッコいいんですよね〜♪

タカチとハモンドのエフェクタケース
タカチとハモンドのエフェクタケース

インプット&アウトプットジャックのナット

私はエフェクターの入出力ジャックはSwitchcraft社のものをよく使います。 Switchcraft社のジャックのナットの内径は、3/8インチ(9.52mm)です。比較的入手しやすいナットです。

ノイトリックのジャックも人気がありますが、プラスチック製のものは10mmのナットが使われているようです。

また、秋月電子通商さんで売られているジャックは日本製でして、ナットサイズはM9(9mm)になってますので注意してください。

次の写真はMUSES03を使った自作のバッファーエフェクター(DI)です。入力にスイッチクラフトの12Aを、出力に12Bを使ってます。

自作バッファーエフェクターの内部
自作バッファーエフェクターの内部

12Aは、入力のシールドを抜くと信号線とアースがショートされるため、エフェクタ自体のノイズを確認できてエフェクタ開発に便利です。また12Bはステレオなので、バッテリーのマイナスをRingへ繋げることでスイッチ機能を持たせられます。

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エフェクタ製作オススメ商品

エフェクタ製作に必要なオススメの工具をご紹介します。

▼ まずはんだごてですが、私は白光のこちらのはんだごてを使ってます。少し高価ですが、もっと早く買っておけば良かったと思えるほど良いです。立ち上がりが早くてはんだごてのオンオフのストレスがなくなり、温度も熱くなりすぎないのでパーツを痛めることも少なくなりました。これ一本で基板のはんだ付けから、ジャックなど大きめのパーツもはんだ付けできます♪もちろん鉛フリーも苦なくはんだ付けが可能です!

▼ エフェクタケースはタカチかHAMMONDのケースの二択ですね。HAMMONDの方がエッジが立っていて、洗練されたデザインなので好きです(電波の発信源にはなりそうですが笑)。Amazonなんかで売られているのはHAMMONDの正規品ではなくクローンですが、使ってみて問題はない感じでした。

オススメの自作エフェクタ本

エフェクターの電子工作でオススメな書籍を紹介します。どちらの書籍も大塚明先生が書いたもので大変良書です!残念ながら現在廃盤になってしまい品切れまたは高価格になっている可能性が高いですが、もし安く手に入るようなら買って損はないです!

  • 専門的知識がない方でも、文章が読みやすくおもしろい
  • エレキギターとエフェクターの歴史に詳しくなれる
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他にも自作エフェクターで参考になりそうなこれらの書籍を紹介します。