色々なピックで音色の違いを検証実験してみた！【ベースで弾き比べ、聴き比べ】
今回、色々なピックによる音色の違いをベースで検証実験してみました。何気なく使っていたピックでしたが、ふと音色に拘って選んだわけではなかったことに気づいたんです。バッファーエフェクターや塗装剥がしなどでナチュラルな音色を求めてきた割に、弦を弾くピックには拘らないというのはおかしな話ですよね。 そこでさまざまなピックを弾き比べたところ、驚くほど音色が違うことがわかりました。また、自分にしっくりくるピックとも出会えました。
この記事ではそれらのピックの仕様と、実際に弾いてみた時の音色について感想を述べてます。動画もありますのでご覧ください。
2000円の予算でサウンドハウスさんでピックをありったけ購入
サウンドハウスさんでピックを購入してみました。2000円で送料無料になりますので、気になったピックをありったけ購入です。一個100円もしないものもあれば、500円近くする高級ピックも混ざってます。
また今回は、硬貨もピックとして使って音色の違いを確かめてみました。
ピックによる音の違い【動画】
こちらの動画で10種類のピックと9種類の効果による演奏比較をご視聴いただけます。ベース演奏になります。
ピックの仕様と所感
ここからはピックの仕様の詳細と、実際にピックを使ってベースを弾いてみた感想を述べます。
JIM DUNLOP / TORTEX STANDARD 0.88
JIM DUNLOP / TORTEX STANDARD 0.88
今まで使っていたギター用のピックです。面倒だったのでギターとベースを兼用してましたが、今回の検証で引退することになりました（笑） ベースで使うと倍音が豊かですが、ペラペラした音になるのが気になります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | トーテックス |
| 厚さ | 0.88mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 80円（税込） |
| 形状 | ティアドロップ型 |
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 0.73mm
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 0.73mm
ピックの大定番JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 0.73mm。優れた耐久性と適度な柔軟性を誇るTORTEX材を採用してます。握り面が広く、操作性抜群なトライアングル型(おにぎり型)。厚さ別のカラーリングもカラフルです。
先ほどの0.88mmよりさらに薄い0.73mmです。ベース弦の張力に負けてしなる感じがします。ベースで使うと倍音が豊かですが、ペチペチした音になります。おにぎり型なので、ピックがすり減っても3箇所使えるので経済的です。また持ちやすいのでピックを落とす心配もありません。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | トーテックス |
| 厚さ | 0.73mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 80円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 1.00mm
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 1.00mm
ベースピックに使うには定番の厚さが1mmでは無いでしょうか？私も以前は長い間、1mmのおにぎり型を使っていました。ピックとラウンドワウンド弦が擦れる音が目立ちます。ガシガシ、ゴリゴリといった音色を求める場合には良い感じです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | トーテックス |
| 厚さ | 1.00mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 80円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 1.14mm
JIM DUNLOP / TORTEX TRIANGLE 1.14mm
1mmよりさらに厚い1.14mmです。ピック独特のペチペチする音がなくなり、ハイ落ちして落ち着いたベースらしい音です。バランスがローによる分、音量感は落ちる気がします。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | トーテックス |
| 厚さ | 1.14mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 80円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
Ibanez / PA1M Black
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | ポリアセタール |
| 厚さ | 0.7mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 65円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
遊び半分で買ってみました（笑）が、意外と悪くないです。ベースの芯の部分のみの音を出す感じで、エッジの取れた柔らかくまろやかなサウンドです。ただ弾きづらいので、均一な音にするために練習が必要です。
JIM DUNLOP / Americana Round Triangle Pick
JIM DUNLOP / Americana Round Triangle Pick
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | ポリカーボネート |
| 厚さ | 1.5mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 250円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
厚さが1.5mmもあり、エッジが丸みを帯びてます。ベースで使うと、ディープでやダークな低音が得られます。指弾きに近い音色になります。おにぎり型ではありますが、面積が狭いので少し持ちづらいです。
JIM DUNLOP / Primetone Sculpted Plectra Triangle 1.4mm
JIM DUNLOP / Primetone Sculpted Plectra Triangle 1.4mm
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | ウルテックス |
| 厚さ | 1.40mm |
| 重さ | 1g台 |
| 値段 | 280円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
1.40mmとかなり厚いですが、エッジ部分が削られておりおにぎり型にも関わらず当たりが柔らかいです。音色バランスもよく、低域からミッドがよく出ていてベースらしい粘りのあるサウンドが得られます。私これ、とても気に入りました！！持ちやすさもパーフェクトですし、とても弾きやすいです♪
JIM DUNLOP / 513R1.5 PRIMETONE TRI
JIM DUNLOP / 513R1.5 PRIMETONE TRI
先ほどのピックと同様、0.1mmだけ厚くなったものです。厚さが増した分、若干ローよりに傾き、ずっしり重い音色になります。1.4mmとどちらが良いかかなり迷いますね〜♪
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | ウルテックス |
| 厚さ | 1.50mm |
| 重さ | 1g台 |
| 値段 | 250円（税込） |
| 形状 | おにぎり型 |
ROMBO / Rombo Jade Pick-2.3 mm -graphite black
ROMBO / Rombo Jade Pick-2.3 mm -graphite black
厚さが2.3mmもあるROMBOのギター用のピックです。低音の響きを謳っている通り、輪郭を損なうことなくずっしり重い音色がでます。これって結構すごいことなんじゃ無いでしょうか？ただし、お値段が500円近くしますからお財布と相談になります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | グラファイト？ |
| 厚さ | 2.3mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 495円（税込） |
| 形状 | ティアドロップ型 |
ROMBO / Rombo Crisp Pick-1 mm -graphite black
ROMBO / Rombo Crisp Pick-1 mm -graphite black
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | グラファイト？ |
| 厚さ | 1.00mm |
| 重さ | 1g以下 |
| 値段 | 495円（税込） |
| 形状 | ティアドロップ型 |
ROMBOのギター用ピックです。不思議なデザインと、500円近くもするピックってどんなんなんだろうと興味本位で購入してみました。一見固そうなピックですがそんなことはなく、柔らかくてバネ性があります。音の輪郭がはっきりした音色ですね。ギターで使ったらなかなか良さそうです。
硬貨をピックとして使ってみた
さて、ここからは遊び半分ですが、硬貨をピックとして使ってみました。大きさや素材によってかなり音色が違いましたので、なかなか面白い知見が得られました。
1円
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | アルミニウム |
| 直径 | 20mm |
| 厚さ | 1.4mm |
| 重さ | 1g |
| 値段 | 1円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
持ちづらいので話になりませんでした（笑）アルミ素材で軽いためか、音も軽い感じです。
5円
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 黄銅 |
| 直径 | 22mm |
| 厚さ | 1.5mm |
| 重さ | 3.75g |
| 値段 | 5円（税込） |
| 形状 | ドーナツ形 |
黄銅つまりは真鍮ですね。1円よりはだいぶましな音がします。
10円
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 青銅 |
| 直径 | 23.5mm |
| 厚さ | 1.5mm |
| 重さ | 4.5g |
| 値段 | 10円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
直径が大きくなりだいぶ弾きやすくなってきました。硬貨とラウンドワウンド弦が擦れる音は金属臭いですが、意外と丸みのある優しい音がします。
50円
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅 |
| 直径 | 21mm |
| 厚さ | 1.7mm |
| 重さ | 4g |
| 値段 | 50円（税込） |
| 形状 | ドーナツ形 |
50円玉も弾きづらいですが、弦にクリーンヒットすると悪く無い感じです。少し明るい音色です。
100円
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅 |
| 直径 | 22.6mm |
| 厚さ | 1.6mm |
| 重さ | 4.8g |
| 値段 | 100円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
弦にクリーンヒットすると悪く無い感じです。弾きこなすのは難しいですが、なかなか太い音が出ます。
500円（TSUKUBA EXPO'85）
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅？ |
| 直径 | 30.0mm |
| 厚さ | 2.5mm |
| 重さ | 13g |
| 値段 | 不明 |
| 形状 | 真円形 |
普通の500円玉の持ち合わせがなかったので、TSUKUBA EXPO'85の記念硬貨を使いました。通常の500円玉よりも大きくて重いです。弦にキレイに当てるのが難しいです。かなりローは出る感じなのですが、音量が出ません。
50 pence (British coin)
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅 |
| 直径 | 27.3mm |
| 厚さ | 1.7mm |
| 重さ | 8g |
| 値段 | 86円（税込） |
| 形状 | 7角形 |
イギリスのお金、50ペンス（0.50ポンド）です。日本円では86円くらいでしょうか。7角形で角が尖っているので、ピックとしてまあまあ弾きやすいです。明るい音色です。また硬貨ピック全体に言えることなのですが、金属ピックは優しい音色がします。ただし音量は出ません。
2 Fr. (Swiss franc)
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅 |
| 直径 | 27.3mm |
| 厚さ | 2.0mm |
| 重さ | 9g |
| 値段 | 306円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
2フランはスイスのお金です。日本円で306円ほどです。日本の500円玉より一回り小さいくらいの大きさです。500円玉の時と弾いた感触も音色もそれほど違いがありません。
5 FR. (Swiss franc)
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅 |
| 直径 | 31.4mm |
| 厚さ | 2.2mm |
| 重さ | 13g |
| 値段 | 766円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
5フランも同様にスイスのお金です。日本円で766円ほど、500円玉より一回り大きいです。この大きさになると、硬貨の重みで弾いている感じがします。丸みのある暖かい音がします。
ONE DOLLAR USA シルバーコイン
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 素材 | 白銅？ |
| 直径 | 38.0mm |
| 厚さ | 2.4mm |
| 重さ | 23g |
| 値段 | 138円（税込） |
| 形状 | 真円形 |
アメリカの1ドルです。アンティークコインで子供の時にお土産でもらったものです。かなりでかいので弾きずらいです。とくに4弦を鳴らそうとすると力加減が難しいです。
ところで、彫刻されている人物はアイゼンハワーらしいです。このアンティークコイン、ネットを見ると状態の良いものがなんと3〜4万円で売られました、、状態が悪いので値はつかないでしょう。キレイに保管しておけばよかったと悔やまれます。
おわりに
今回色々な素材、形状のピックを弾き比べてみて、音色がこんなにも変わるのかと驚きました。遊び半分だった円形ピックや、金属の硬貨も音色的には使えそうな感じでした。 自分にしっくりくるピックに出会えたのは何よりも大きな収穫でした♪ 気になるピックを見つけたらまた弾き比べてます！
