STEINBERGER BASSの改造 エピソード2〜研磨、再塗装

STEINBERGER BASSの改造 エピソード2〜研磨、再塗装
STEINBERGER BASSの改造 エピソード2〜研磨、再塗装

前回の STEINBERGER BASSの改造 エピソード1〜塗装はがし の続きです。今回は研磨と再塗装の作業になります。

メッシュ研磨シート#400番でシーラーの除去

ダイソーで販売されているメッシュ研磨シート#400番を使って、残っているシーラー部分を研磨します。また、同時にボディも軽く磨いてなだらかにします。

メッシュ研磨シート#400番でシーラーの除去
メッシュ研磨シート#400番でシーラーの除去
メッシュ研磨シート#400番でシーラーの除去
メッシュ研磨シート#400番でシーラーの除去

ミニルーターで回路内スペースを研磨

ピックアップの穴部分などの入り組んだ場所は、ミニルーターで研磨すると便利です。

ミニルーターで研磨
ミニルーターで研磨
ミニルーターで研磨
ミニルーターで研磨

呑みながらコツコツ研磨

メッシュ研磨シートでコツコツシーラーを取り除く作業ですが、これが結構大変でした。呑みながら、気長に作業しました。

呑みながらコツコツ研磨
呑みながらコツコツ研磨

このように光に照らすと、シーラーが残っているのがわかります。

残りのシーラー
残りのシーラー

ゴム手袋をすると手が痛くならないことに気づきました。バックの黒ずみは、前回の塗装剥がしでヒートガンを当てた部分です。焦げがついてしまい、この黒ずみは取れません。

ゴム手袋をして作業
ゴム手袋をして作業

ポジションマークの除去

さて、ポジションマークが凹んでいることに気づきました。剥離剤で溶けてしまったんですね。剥離剤を使う時は、指板にかからないような対策をした方が良さそうです。

ポジションマークが溶けた
ポジションマークが溶けた

いっそのこと、ポジションマークは除去することにしました。ここもルーターを使うと簡単に取り除けます。

ポジションマークの除去
ポジションマークの除去
ポジションマークの除去
ポジションマークの除去
ポジションマークの除去
ポジションマークの除去

穴の部分は アコースティックベースをフレットレスに改造してみた でも行なったように、エポキシかレジンで埋める予定です。

#1000番で仕上げ、研磨終了

シーラーを除去できたので、最後に#1000番の研磨シートで仕上げしました。#1000番くらいで磨くと、木がツルツルした手触りになって気持ちが良いです。

#1000番で仕上げ、研磨終了
#1000番で仕上げ、研磨終了

ネックは木の密度が高い(メイプル?)だけあって、非常にキレイです。

#1000番で仕上げ、研磨終了
#1000番で仕上げ、研磨終了
#1000番で仕上げ、研磨終了
#1000番で仕上げ、研磨終了

お尻の部分、実はシーラーがまだ残ってますが、研磨作業に力尽きたのでこれでよしとします(笑)

#1000番で仕上げ、研磨終了
#1000番で仕上げ、研磨終了

パーツを配置して仕上げのイメージをしてみました。白い木と黒いパーツがなんともDIY感あってカッコイイですね♪

パーツの配置テスト
パーツの配置テスト

蜜蝋ワックスで再塗装

さて、無塗装のままでも良いかなと思ったのですが、木のためにも塗装をしておくことにしました。今回は初めて蜜蝋ワックスというものを使ってみます。

蜜蝋ワックス
蜜蝋ワックス

成分を見ますと、国産蜜蝋の他、亜麻仁油と杉精油が含まれてます。ハンドクリームなどにも使えそうな感じで、カラダにも良さそうです。

蜜蝋ワックス
蜜蝋ワックス

一度手で塗り込んでから、余分なワックスをウエスで拭き取りました。木材に艶が出て、濃淡がハッキリする感じです。

蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装

ネックは非常にキレイに仕上がりますね。

蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装

下地の木材の表面の色にそのまま濃淡が付きますので、くすんだ部分は少し汚く見えてしまいます。

蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装

指板にも塗り込んでおきます。

蜜蝋ワックスで再塗装
蜜蝋ワックスで再塗装

その後、1日ほど乾かします。

【閑話休題】STEINBERGERのブリッジ

ここで一休み、閑話休題です。STEINBERGERのブリッジについて少し触れてみます。

STEINBERGERのブリッジは、まぁ使いずらくて、、構造上仕方ないんでしょうけど、ペグが回しづらいです。

STEINBERGERのブリッジ
STEINBERGERのブリッジ

一度分解してみます。

STEINBERGERのブリッジ
STEINBERGERのブリッジ
実は裏にネジがついていて、ここも取り外せるんですね。
STEINBERGERのブリッジ
STEINBERGERのブリッジ
こんな感じの構造になってます。バネの部分はユーザービリティでしかなく、弦を張った状態だとなんの役割もしません。むしろバネは無い方が、共振の悪影響を減らせるので取り外してしまいました。
STEINBERGERのブリッジ
STEINBERGERのブリッジ

またこのペグのネジ部分は、回しているうちに緩んでしまって煩わしかったのでねじロックで固定しておきました。

ペグのネジ
ペグのネジ
ねじロックで固定
ねじロックで固定

パーツをセットして仮完成

はやく音出しをして音色を聴いてみたかったので、パーツをセットして仮完成させました。 はんだ付けが汚いですが、仮配線なので良しとします。ピックアップはハムバッカーですが、ブリッジとネックのピックアップをそれぞれシングルで使ってシリーズ接続した配線で試してみました。ジャズベースなんかでよくやられるシリーズ接続と同じです。

配線作業
配線作業

トーンコントロールも除去、ワンノブです。500kBカーブの可変抵抗が使われてますが、ボリュームを絞ることでそれほど音量を下げずにトーンもコントロールできます。

配線作業
配線作業

パーツをセットして仮完成です!

パーツをセットして完成
パーツをセットして完成

気になる音ですが、素朴というか地味な音ですね(笑)STEINBERGERの自体が木鳴りを排除する思想というか構造になってるので、そもそも塗装を剥がして木鳴りを狙うのは間違いでした。また、塗装を剥がしたことによって、トラスロッド?(多分)から共振音がするようになりました。共振音はピックアップでは拾って無いのでほっといても大丈夫そうですが、気になりますね。

あと、ハムバッカーのシリーズ接続は悪く無いんですが、少し硬い音すぎるかなと思ったので、後にネックピックアップ1つに落ち着きました。

もう少し微調整することで、これはこれで面白いベースになりそうです。モータウンサウンドのベースの音色に近づけると良い感じ。ジェームスジェマーソンのように、スポンジ入れたり、ロッコプレスティアのようなミュート奏法したりすると楽しいです♪

今後はポジションマーク、ブリッジピックアップ、ノブ穴を埋める予定です。また、演奏動画も紹介できたら良いですね〜。 乞うご期待です!

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