昇圧型DC-DCコンバータでESP32の5Vから12V電源をつくる(MT3608)

昇圧型DC-DCコンバータでESP32の5Vから12V電源をつくる(MT3608)
昇圧型DC-DCコンバータでESP32の5Vから12V電源をつくる(MT3608)
この記事では、MT3608チップ搭載の昇圧型DC-DCコンバータの使い方を解説いたします。また、実際にESP32の5Vから12V電源をつくる配線図もご紹介いたします。DC-DCコンバータがあれば、別途に電源を設けなくてもUSB電源ひとつで済ますことが可能です。

つかうもの

はじめに、この記事でつかうものをご紹介いたします。

昇圧型DC-DCコンバータ

今回はこちらの昇圧型のDC-DCコンバータをAmazonから購入しました。実際試したところ、5V電源を最大28Vまで昇圧できました。また最大出力も2Aとなっており、色々な用途に使いやすそうです。MT3608という昇圧チップが入っていて、電力変換効率が高いんだとか。10個も入っていて格安なので、よく使う方はお買い得です。

また電圧を低くする「降圧」でしたら、3端子レギュレーターがおすすめです。

ESP32

DC-DCコンバータを使う上では、ESP32やArduinoでも構いませんし、マイコンボードの必要がなければUSB電源や乾電池だけでも構いません。今回は、WayinTopさんから販売されているESP32を使用して解説いたします。技適マークも刻印されてますので、安心して国内で使えます。GPIOの役割図は 商品ページ に詳しく掲載されてます。

昇圧型DC-DCコンバータ(MT3608)の使い方

下の写真のように、昇圧型DC-DCコンバータのVIN+とVIN-に5V〜24Vの入力電圧を接続します。または、USB端子が設置されてますので、USB電源でも構いません。

昇圧型DC-DCコンバータの端子説明
昇圧型DC-DCコンバータの端子説明

昇圧型DC-DCコンバータの昇圧の仕方は、下の写真のように設置されているPOTのネジを時計回りに回すことで昇圧コントロールが可能です。出力は5V〜28Vの範囲になります。ただし、商品を開封した時点では、時計方向に10回転以上も回さないと電圧が変化しませんでした。モジュールが壊れていると勘違いなさらないようにご注意ください。

昇圧型DC-DCコンバータの昇圧の仕方
昇圧型DC-DCコンバータの昇圧の仕方

昇圧型DC-DCコンバータとESP32の配線

さて、ここではESP32の5V電源を使って、昇圧型DC-DCコンバータで12V電圧を作り出す配線をご紹介いたします。WayinTopさんから販売されているESP32では、5Vのピン端子とGND端子はUSB電源のプラスマイナスとショートされてます。ですから下図のように配線することで、USB電源の能力ギリギリまでを出力できるわけです。

昇圧型DC-DCコンバータとESP32の配線図
昇圧型DC-DCコンバータとESP32の配線図

ただし、VIN-とOUT-は同じ電位でショートされてますのでご注意ください。リレーモジュールのように、絶縁されているわけではありません。

たとえば、5Vで2.4AのUSB電源であれば12Wの能力がありますから、12Vの場合だと1Aも使えることになります。もちろんESP32の消費電力も残しとかなければなりませんが、WiFiを使っても100mA程度でしょうから11W程度は他のことに使えますよね。実際に 電磁弁とESP32で水道のオンオフを制御してみた の記事では、ESP32の他に電磁弁とリレーモジュールをつないでUSB電源ひとつで動かしてます。

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▼ Arduino初心者向きの内容です。ほかのArduino書籍と比べて図や説明がとてもていねいで読みやすいです。Arduinoで一通りのセンサーが扱えるようになります。

▼ 外国人が書いた本を翻訳したものです。この手の書籍は、目からうろこな発見をすることが多いです。

▼ Arduinoの入門書を既に読んでいる方で、次のステップを目指したい人向きの本です。C言語のプログラミングの内容が中心です。ESP32だけでなく、ふつうのArduinoにも役立つ内容でした。

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