ブリッジドT型正弦波発振器
これは、ブリッジドT型のノッチフィルタを利用した正弦波発振回路である。今まで作ってきたウィーンブリッジやクワドラチャ発振器よりも簡単に作れる回路である。
Bridged-T Oscillator Schematic
回路図の、R2を10kΩあたりの半固定抵抗にしてキレイな正弦波になるところで固定する(それ以外の値だと、歪んだ正弦波になってしまう)。この場合だと丁度2kΩでキレイな正弦波が観察された。オシロスコープのメモリから周波数は大体500Hzと読み取れる。
理論上の発振周波数は、ノッチフィルタと同様に次式で計算可能である。
$$f=\frac{1}{2π\sqrt{\frac{R_1}{R_2}}CR_2}$$
回路図の定数を上の式に当てはめて計算すると、発振周波数は520Hzとなりオシロスコープで観察した周波数と大体一致する。
出力インピーダンスはそれほど高くなく、10kΩ以上の負荷で使用すること。心配ならば後段にバッファ回路を設けた方が良い。
他にも似たような発振回路としてツインT型発振回路がある。同じようにキレイな正弦波が得られるが、ブリッジドT型よりも部品数が若干多くなるため、どうせ作るならこちらの方が良いだろう。
ブリッジドT型ノッチフィルタは他にもバンドパスフィルタにもなって何かと便利な回路である。よかったらこちらの記事も参考に。
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