【3Dプリンター作品】卓上エフェクタケース
3Dプリンタ作品ということで、今回は「卓上エフェクタケース」をつくってみました。
足でスイッチを踏むタイプではなく、宅録などで使うために机の上で操作するので、スイッチはトグルスイッチ、ジャックはコンパクトなミニフォーンプラグを採用しました。以前制作していた自作モジュラーエフェクタ(モジュラーシンセ)の構想が何となく頓挫してしまい、せっかく作った回路基板の資産をムダにしたくないので、ケーシングしてみた次第です。
概要
今回は、フィラメントを途中で変えて色分けに挑戦してみました。
内部はこんな感じです。PLAケースだけではノイズが入りやすいので、アルミテープを貼ってシールドしました。
回路の内容は以前記事にしましたので、興味ある方はご参考になさってみてください。
STLファイルのダウンロード
▼ この作品は、ThingiverseにてCCライセンスで公開中です。ぜひご活用ください!
印刷の設定
印刷の設定は次のとおりです。
設定項目 | 値 |
---|---|
ラフト | なし |
インフィル | 20% |
サポート | あり |
フィラメント | PLA |
ノズル温度 | 200℃ |
プレート温度 | 60℃ |
印刷速度 | 50mm/s |
サポートの設定で、「Support Structure」を「Tree」に、「Support Placement」を「Touching Buildplate」に設定しました。
「Tree」にすると、画像のようにサポート材がケースに触れず、木のように枝を伸ばして支えてくれます。「Touching Buildplate」は、ビルドプレートからのみサポート材が伸びる設定で、造形物の上にはサポート材は生成されません。
3Dプリンタ
ちなみに、私が使っている3Dプリンタは、Crealityの「Ender3 V2」です。ビルドプレートを磁気プレートへアップグレードしてます。造形物の取り外しがとてもラクになるのでオススメです!
途中でフィラメント色をかえてカラフルな造形物に
アリエクでカラーフィラメントを購入しましたので、エフェクタケースのフタを途中で色替えしてみました。
3Dペン用ですが、1.75mmのPLAフィラメントなので、3Dプリンタでも問題なく使えました。ただし、とても少量です。保存状態も良くなく、かすれたりします。また、色はピンク系が多く、少しくすんでいて独特な色合いでした。
値段や配達までの時間、そして質を考えても、わざわざアリエクで買うメリットはありませんでした。Amazonで購入したほうが良いと思います。
色のかえ方
さて、色かえ方ですが私は非常に原始的な方法をとっています。色を変えたいレイヤーまで印刷したら、一時停止(Pause)し、フィラメントを交換してプリント再開(Resume)する方法です。ラズパイを使ったOctoPiでプリントしてますので、画像のような画面になっています。
当然ですが、色を変えるタイミングを逃さないようにレイヤーを監視していなければなりません。ここら辺は、自動で一時停止してアラートが鳴るようにできそうなものですが、やり方が分かりません。あまり現実的な方法ではないのでオススメできませんが、一応フィラメントの色は変えられるということで参考になさってみてください。
私はCrealityのEnder3 V2を愛用しています。Ender3はシンプルな構成ゆえに、とても低価格で購入できます。とりあえず最小限の構成で3Dプリントを始めてみて、使っていくうちに必要なものをアップグレードしていく感じで改造を楽しめます^^
Ender3 V2のアップグレード部品として、現在はこれらの備品を備えています。